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装束集成

寳劔御座劔之事
礼葉雲、備前国介成友成父子、一条院御宇御劔打、永延二年事也、同頭書雲、永延人皇六十七代一条院なり、寳劔長二尺五寸四分、拵菊唐草、鞘黒漆、鞘は木おうすくしたるもの也、 昼御座の御劔、長二尺五寸、後鳥羽院勅作之、今案介成友成父子が打たる劔は、本昼の御座の御劔なるお、寿永に右剣入水してより、昼御座の御劔寳となる、又御座の御劔は、其後後鳥羽院の勅作おもて、昼御座の御劔と〈◯と下恐脱なりし三字〉ならんかし、