[p.0176][p.0177]
太平記

先帝船上臨幸事佐々木富士名判官が番にて中門の警固にて候けるが、〈◯中略〉申入けるは、上様(うへさま/○○)〈◯後醍醐〉には未知し召れ候はずや、楠兵衛正成、金剛山に城お構て楯籠候し処に、〈◯下略〉