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御湯殿の上の日記
弘治三年十月廿七日、〈◯中略〉くわんばく、左府、ひろはし大納言、くわんしゆ寺中納言けん宰相中将、しげの井の宰相中将、頭弁よりふさ、なかすけのあそん、ときひで朝臣、あつ光、すけふさ、つねもと、ためなが、たねなおけん宰相中将、せんそ〈◯正親町〉めでたしとて二か二色まいる、えもんのかみ二か二色まいる、 廿八日、〈◯中略〉くわんしゆ寺一位、せんそのでんそとて三色二かまいる、三位どのより二色二かまいる、新すげどのより一か二色まいる、おか殿、あんせん寺どの、とん花いんどのより、せんそめでたきとの文どもまいる、 三十日、ふしみより入道宮せんそめでたきとの文まいる、たけのうちどのより三色二かあし物にてまいる、御三まにて三こんまいる、御はいぜんくらのかみ、三色二かしん上申さるヽ、〈◯中略〉きくていより三色三かあし物にてまいる、ぜん右ふ右大将御れい申さるヽ、きちやう所にて御さか月一こんまいる、さいおん寺右府三色三か、あし物にてまいる、きちやう所にて御さか月一こんまいる、ながはしより一か二色まいる、新大すけ一か二色まいる、せうみやういん御れい申さるヽ、つねの御所にて三こんまいる、色々せんその御ちそうとて御ふくたぶ、なかすけあそんせんそに色々ちそうとて御ふくたぶ、 十一月六日、〈◯中略〉ほんぐわん寺くわうさそうづより、御代かはりのかれいとして御たち、御むままいる、御むまの代三百匹、申つぎひろはし大納言くにみつ卿、三百匹の物九匹、御さい〳〵ながはしへかけ参らせらるヽ、のこりはみな〳〵へ御くばりになる、 七日、二そんいんのちやうらう、御代かはりのれいにほんにちんしん上、はんしゆいんのせいだうおなじく一ほんしん上、いづれもきちやう所にて御たいめんあり、たんせんのすけ五わうえん五かいかれいにしん上申、かぢいどのより御代はじめのかれいとて三色二かまいる、 十四日ちやうとくいんもしゆそより三色二かしん上申さるヽ、おなじくさでんの御ほんもしん上申さるヽ、御がくもん所にて御たいめんあり、 ◯按ずるに、此の他なほ公卿寺僧の参賀進献多けれど、皆略す、