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御湯殿の上の日記
永禄二年二月七日、御しよくいの事、三でう大納言、〈さねすみ〉御まへ御いりにて御申候、御がくもんせうにて御たいめんあり、そのヽち日のヽ一位、〈すけさだ〉くわんしゆ寺一位〈たヾとよ〉に、御しよくいのでんそうのこと、ながはしまでめして、ながはししておほせらるヽ、日のヽ一位でんそうの事、かたくしんさくの申さるヽにつきて、このあつみつにぶぎやうの事おほせらるヽ、くわんしゆ寺一位、までのこう寺前大納言にでんそうの事おほせらるヽ、ながはしより御ふたまいる、 九日、日のヽ一位御しゆりかたの事おほせいださるヽ、おなじくあつみつに御しよくいのぶ行の事おほせいださるヽ、かしこまり候御事申さるヽ、 七月二十八日、日野一位、〈すけさだ〉勧修寺一位、〈尹豊〉万里小路前大納言〈惟房〉などめして、御ゆどのヽうへのたヽみなどみせらるヽ、御みまにて日野一位に御たいめんありて、さんしの公卿などの事おほせらるヽ、