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御湯殿の上の日記
永禄三年正月廿七日、けふはてんきよく、御しよくいする〳〵とめでたし、御けいごみよししゆりの大夫〈ながよし〉なり、御たちたぶ、みよしも御たち万匹しん上する、 廿八日、御しよくいめでたしとて、あんぜん寺どのより御かはらけの物三色二かまいる、どんげいんどのより五すへ三かまいり、ふしみどのよりあら物三色三かまいる、 廿九日、大しやう寺どのより三色二かまいり、万里小路大納言〈惟房〉より五色三かまいる、 二月二日、ふしみのはんしゆ院御しよくいの御れいに二色二か参る、〈◯節略〉