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椿葉記
さてだいり〈◯後小松〉は御治天卅年、政務おぼしめすまヽにておりさせ給ふ、同十九年〈◯応永〉八月廿九日、一の宮〈◯称光〉に御くらいゆづり申さる、御治世はもとのごとくにて、よろづめでたく渡らせ給、