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古今著聞集
三政道忠臣
神泉苑正殿お乾臨閣となづけて、近衛の次将お別当になして、天子つねに遊覧有て、風月の興、管絃の遊有けり、又宴飲も侍けるお、延喜御時、〈◯醍醐〉天神〈◯菅原道真〉の臣下にておはしましけるとき、いさめ奉られければとヾまりにけり、
◯按ずるに、朱雀天皇以後は、神泉苑行幸漸く絶たるが如し、姑く附記して後考に供す、