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続世継
一初春
又正月二日、〈◯長暦二年〉上東門朝院、覲〈◯後朱雀〉のみゆきありて、いづくと申ながら、猶この院のけしきありさまの、山の嵐よろづ世よばふ声おつたへ、池のみづもちとせのかげおすまして、まちとりたてまつり給き、先帝〈◯後一条〉かくれさせ給へれども、かくうちつヾきておはします、二代の国母と申もやんごとなし、