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栄花物語
四十紫野
としかへりぬれば、〈◯寛治二年正月〉いん〈◯白河〉に行幸〈◯堀河〉あり、めでたくよそほしきぎしきなるに、御びづらゆひておりさせ給へるは、すヾろなる人だになみだとまらず、ましていんの御こヽろのうちには、いふかたなくなんおぼしめされける、いんの人、との〈◯藤原師実〉の人などかヽいしめでたし、