[p.0712][p.0713]
続古事談
一王道后宮
堀河院初て朝覲行幸に、御笛ふき給けるには、御笛の師政長朝臣息男有賢、殿上ゆるされけり、
◯按ずるに、玉海承安五年正月四日朝覲行幸の条に、抑主上令吹御笛給事、近古例寛治三年正月十一日、堀河院〈御歳十一〉始有御笛事、政長朝臣為御師匠、仍其息有賢被免昇殿雲々と見えたるは即ち此時の事なり、