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古今著聞集
五和歌
寳治元年二月廿七日、西園寺の桜盛なりけるに、御幸なりて御覧ぜられけり、おとヾ〈◯実氏〉さま〴〵御おくり物お奉られけるうち、五代帝王の御筆おまいらせらるヽとて、
 つたへきく聖の代々の跡みてもふるきおうつすみちならはなん
御返し、
しらざりしむかしに今やかへるらんかしこき代々の跡ならひなば、〈◯又見増鏡〉