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扶桑略記
三十白河
承保元年十月十六日庚辰、中宮〈◯賢子〉出禁中、行啓木工権頭藤原定綱宅、依懐孕七箇月也、 二年正月十三日丙午、中宮自定綱朝臣洞院宅、遷御東三条第、用鳳輦、皇子糸毛車駕、殿上侍臣、并朝大夫勤仕前駈、
 ◯按ずるに、皇后産前、里第行啓の事は、礼式部産子篇に詳なり、故に此には僅に一二例お収めて、他は悉く省略に従へり、