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栄花物語
九石蔭
院〈◯一条〉の御なやみいとおもらせければ、御ぐしおろさせ給はんとて、法性寺座主院源僧都めして、おほせらるヽ事どもいみじうかなしともおろかなり、〈◯中略〉かくて御ぐし、六月十九日〈◯寛弘八年〉たつの時におろしはてさせ給て、あらぬさまにておはします、