続日本後紀

九仁明

承和七年五月癸未、後太上天皇〈◯淳和〉崩于淳和院、　甲申、〈◯中略〉畏哉日本根子天皇〈乃〉天地〈止〉共長〈久、〉月日〈止〉共遠〈久、〉所白将往御諡〈止〉称白〈久、〉日本根子天高譲弥遠(やまとねこあめたかゆづるいやとほしの)尊〈止〉称白〈久止〉恐〈美〉恐〈母〉誄白、
◯按ずるに、凡国風諡にして史に載せられたるもの、実に前掲七天皇に過ぎず、此後仁明天皇お日本根子豊聡慧〈皇胤紹運録、一代要記等に見ゆ、〉と称し奉るが如き、是亦元明元正二天皇と同じく国風諡なるべし、然れども本史に闕逸せるお以て、今本項に掲げず、