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源氏物語
十二須磨
院(○)〈◯桐壺帝〉の(○)御はか(○○○)おがみ奉りたまふとて、北山へまうでたまふ、〈◯中略〉御山(○○)に参り侍るお、御ことづてやときこえ給、〈◯中略〉御山(○○)にまうで給て、おはしましヽ御有さま、唯目の前のやうにおぼし出らる、〈◯中略〉御はか(○○○)は道の草しげくなりて、わけ入給ほどいとヾ露けきに、月も雲がくれて森の木だちこぶかく心すごし、