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万葉集
二挽歌
従山科御陵〈◯天智〉退散之時、額田王作歌一首、
八隅知之和期大王之(やすみしヽわごおほきみの)、恐也御陵奉仕流(かしこきやみはかつかふる)、山科乃鏡山爾(やましなのかヾみのやまに)、夜者毛夜之尽(よるはもよのあくるきはみ)、昼者母日之尽(ひるはもひのくるヽまで)、哭耳呼泣作在而哉(ねのみおなきつヽありてや)、百磯城乃大宮人者去別南(もヽしきのおほみやびとはゆきわかれなむ)、