堺鑑

百舌鳥耳原中陵、〈仁徳天皇〉此陵は泉河摂の堺、大小路(おほせうぢ)の東の町外(はづれ)より八町許離たり、世人大仙陵と雲り、天皇己亥の歳に崩ず、宮廟は難波の辺高津に平野明神と号す、〈◯中略〉山の間数の事、総山の根廻七百二十間、山の南の高十四間、北の高十六間四尺、中の高十間五尺、中島総じて此陵より方角お取て、余の陵所記す、秀吉公度々此陵にて猟し玉ふに、仮に居お構玉ひければ、其墟お今に茶屋山と所の人雲り、