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栄花物語
三十七煙の後
七月七日、〈◯天喜五年〉中宮の御まへに、前栽にむらごの糸おひきて、いろ〳〵のたまおつらぬきたり、〈◯中略〉女房、
 しらつゆも玉おみがきて千代ふべき秋のみや(○○○○)にはつきせざりけり