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風雅和歌集
十七雑下
後醍醐院かくれ給ける十月に、女御栄子、〈◯二条道平女〉さまかへ侍ける戒師にて、その哀など申とて読侍ける、
                    二品法親王慈道
おもひやれふかき涙の一しほも色にいでたるすみ染の袖