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増鏡
一おどろの下
建保二年十月十日、一の御子〈◯仲恭〉むまれ給へり、〈◯中略〉十一月廿一日やがてみこ〈◯親王〉になしたてまつり給て、おなじき廿六日坊にい給ふ、いまだ御いかだにきこしめさぬに、いちはやき御もてなしめづらかなり、心もとなくおぼされければなるべし、