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大鏡
七太政大臣道長
つぎの女君〈◯嬉子〉はそれも内侍のかみ、十五におはしますに、いまの東宮〈◯後朱雀〉十三にならせ給ふとし、治安元年二月一日まいらせ給ひて、春宮女御にてさぶらはせ給ふ、とうくはでんにぞおはしましゝ、との〈◯道長〉入道せしめ給ひて後の事なれば、いまの関白殿〈◯頼通〉の御女となづけたてまつりてこそはまいらせ給ひしか、