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六典
二吏部
皇兄弟皇子皆封国、謂之親王、
◯按ずるに、女帝の子お親王と為すとは、内親王の諸王の妻となりて御子お生み給ひ、夫王歿して後に即位し給ひし時の事にて、其御子は親王たる事お得るお雲ふなり、日本書紀斉明紀に、天豊財重日足姫天皇、〈◯斉明〉初適於橘豊日天皇〈◯用明〉之孫高向王、而生(○)漢皇子(○○○)、後適於息長足日広額天皇、〈◯舒明〉而生二男一女、〈◯中略〉明年正月后即天皇位とあり、漢皇子は即ち此例なり、