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増鏡
五内野の雪
建長四年正月八日、院〈◯後嵯峨〉の御前にて御かうぶりし給ふ、〈◯中略〉御とし十一なるべし、中務の卿宗尊親王と申めり、おなじ二〈◯二、百練抄作四、〉月十九日、都お出給ふ、其日将軍の宣旨かうぶり給ふ、かヽるためしはいまだ侍らぬにや、上下めづらしくおもしろき事にいひさわぐべし、