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続世継
六志賀の御禊
待賢門院〈◯鳥羽后璋子、中略、〉うみ奉り給へる第五のみこは、本仁の親王と申し、わらはより出家し給て、仁和寺の法親王〈◯覚性〉と申なるべし、きさきばらのみや、法師にならせ給ふことありがたきことゝ申せども、仏の道おおもくせさせ給、いとめでたきことなるべし、この宮いとよき人におはして、真言よくならひ給ひ、御てもかゝせたまひ、詩つくり歌よみなどもよくし給き、