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大鏡
一後一条
世はじまりてのち、大臣みなおはしけり、〈◯中略〉あるひはみかどの御おほぢ、あるひは御門の御おぢぞなり給ふめる、またしかのごとく帝王の御おほぢおぢなどにて御うしろみし給ふ、大臣納言かずおほくおはす、うせ給ひてのち、贈太政大臣などになり給へるたぐひあまたおはすめり、さやうのたぐひ七人〈或本十人〉ばかりやおはすらん、わざとの太政大臣はなりがたくすくなくぞおはする、