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伊勢物語

昔二条の后〈◯清和后藤原高子〉の春宮のみやす所と申けるころ、氏神にまうで給けるに、つかうまつれりけるこのえづかさなりける翁、〈◯在原業平〉人々のろく給はりけるついでに、御車より給はりてよみて奉る、  大原や小塩の山もけふこそは神世のこともおもひいづらめ〈◯又見古今和歌集〉