[p.1573]
神皇正統記
朱雀
天皇諱は寛明、醍醐十一の子、御母皇太后藤原の穏子、関白太政大臣基経の女なり、〈◯中略〉外舅左大臣忠平〈昭宣公の三男、後に貞信公といふ、〉摂政せらる、寛平に昭宣公薨じてのちには(○○○○○○○○○○○○○)、延喜御一代まで摂関なかりき(○○○○○○○○○○○○○)、この君また幼主にてたちたまふによりて、故事にまかせて万機お摂行せられけるにこそ、