[p.0018]
万葉集
二相聞
高市皇子尊城上殯宮之時、柿本朝臣人麻呂作歌一首〈并〉短歌、
八隅知之すみ吾大王乃わがおほきみ、所聞(きこし)見為(めす)、背友乃国之ともくに真木立たつ不破山越而やまこえ狛剣こまつるぎ和射見我原乃はら行宮爾かりみや安母理座而いまし天下あめのした治賜おさめたまひ、〈一雲払賜而〉食国乎おすくに定賜等さだめたまふと、〈◯下略〉