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万葉集
二相聞
高市皇子尊城上殯宮之時、柿本朝臣人麻呂作歌一首〈并〉短歌、
八隅知之
や
すみ
し
ヽ
、
吾大王乃
わが
おほ
きみ
の
、所聞(きこし)見為(めす)、
背友乃国之
そ
とも
の
くに
の
、
真木立
ま
き
たつ
、
不破山越而
ふ
は
やま
こえ
て
、
狛剣
こま
つるぎ
、
和射見我原乃
わ
ざ
み
が
はら
の
、
行宮爾
かり
みや
に
、
安母理座而
あ
も
り
いまし
て
、
天下
あめの
した
、
治賜
おさめ
たまひ
、〈一雲払賜而〉
食国乎
おす
くに
お
、
定賜等
さだめ
たま
ふと
、〈◯下略〉