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古今和歌集
五秋
貞観の御時、綾綺殿のまへにむめの木ありけり、にしのかたにさせりける枝の、もみぢはじめたりけるお、うへにさぶらふ男どものよみけるついでによめる、   藤原かちおむ
おなじえおわきて木のはのうつろふは西こそ秋のはじめなりけれ