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東雅
一天文
日ひ ひとは霊(ひ )也、上古の時、凡そ物の霊なるお称してひといふ、されば後に漢字お借用ひられしにも、霊の字お読て、ひとは雲ひしなり、旧事紀には産霊の字読てむすびとせられしお、古事記には産巣日としるして、読てむすびとせしが如き、即是日といふは、霊の義なるが故也、