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枕草子

人のなぞ〳〵あはせしける所に、かたくなにはあらで、さやうの事にらう〳〵しかりけるが、左の一番はおのれいはん、さ思ひ給へなどたのむるに、〈◯中略〉其日になりて、〈◯中略〉天にはりゆみといひ出たり、〈◯中略〉右の人おこに思ひて、うちわらひて、やヽさらにしらずと口引たれて、さるがふしかくるに、数させ〳〵とてさヽせつ、〈◯下略〉