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八雲御抄
三上天象
月〈◯中略〉 いざよひの月は十六日月也雲々、是源氏歌故也、但万葉には不知夜歴月と書り、凡上旬月は不可謂、雖非十六日十七八日月詠有何難哉、但故人説皆十六日也、猶可然、〈◯中略〉いざよふ月はいざよひの月にあらざるか、万十七、山のはにいざよふ月おいでんかとまちつヽおるによぞふけにける、是非十六日の月なり、