[p.0074]
源氏物語
十二須磨
入道の宮の、きりやへだつるとの給はせし程、いはんかたなくこひしく、おり〳〵のこと思ひ出給に、よヽとなかれ給、夜ふけ侍ぬときこゆれど、猶いり給はず、
みるほどぞしばしなぐさむめぐりあはん月の都(○○○)ははるかなれども