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米庵墨談
続篇二
文昌星 文昌星のこと諸書にみゆ、異同甚多、いま其一二お摘録す、該余叢考雲、今世文昌祠所祀梓衝帝君、〈◯中略〉葉石林雲、蜀有二挙人、至剣門張悪子廟、夜宿夢神預作来歳状元賦、甚霊異、然則張悪子之顕霊于科目、蓋自宋始、〈◯中略〉或又謂斗魁為文昌六府、主賞功進爵と、この外叢考の論説極て長し、此に略す、これ等は梓〓神お文昌祠と附会し、遂に文昌祠となせしなり、〈◯中略〉想ふに古は梓〓神お文昌祠となし、其後魁星と相混じ、文昌星と雲なるべし、諸説何れか是なるおしらず、暫く録して後考おまつ、