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倭訓栞
前編八久
くも 雲は隠(こも)るの義なり、雲は石より生ず、よて雲根の名あり、神代紀に、雲気もよめり、くもおりかくるは雲下掛の義也、雲のまがき、雲のとざし、雲のしがらみ、雲のつヽみ、雲のみお、雲のうき波、雲のは袖、雲のあしなどは、皆見たてたる詞なり、