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源氏物語
四夕顔
かほは猶かくし給へれど、女のいとつらしと思ふべければ、げにかばかりにてへだてあらんも、ことのさまたがひたりとおぼして、 ゆふ露(○○○)にひもとく花は玉ぼこのたよりにみえしえにこそありけれ、露のひかりやいかにとの給へば、しりめにみおこせて、 ひかりありとみし夕がほのうは露(○○○)はたそかれ時のそらめ成けり、とほのかにいふ、