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円珠庵雑記
露霜(○○)といふにふたつあり、ひとつには露と霜となり、常のごとし、ふたつには万葉第七、同第十に詠露といふ題に、露霜とよみ、その外露霜さむみなどあまたよめるは、秋の末に至りて、露のこりて霜となるほどの名なり、これおば霜おにごりていふべし、