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枕草子
十一
雪いとたかく降たるお、例ならず御格子まいらせて、すびつに火おこして、物語などしてあつまりさぶらふに、少納言よ、香炉峯の雪はいかならんと、仰られければ、みかうしあげさせて、みす高くまきあげたれば、わらはせ給ふ、人々も皆さる事はしり、歌などにさへうたへど、思ひこそよらざりつれ、猶此宮の人には、さるべきなめりといふ、