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万葉集
十九
于時〈◯天平勝宝三年正月三日、会集介内蔵忌寸縄麻呂之館宴楽、〉積雪彫成重巌之起、奇巧綵発草樹之花、属之掾久米朝臣広縄作歌一首、
奈泥之故波(なでしこは)、秋咲物乎あきさくもの君宅之きみがいへ雪巌爾ゆきのいはほ、左家理家流可母(さけりけるかも)、
遊行女婦蒲生娘子歌一首
雪島ゆきじまの巌爾殖有いはほたて、奈泥之故波(なでしこは)、千世爾開奴可さか君之挿頭爾きみざし