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嬉遊笑覧
六下玩弄
東京夢華録、十二月の条に、此月雖無節序、而豪貴之家遇雪即開筵、塑雪獅装雪灯以会親旧、この灯籠はいかやうに作るにかあらむ、今わらんべの作るは、雪お丸くつくねて、石灯籠の火ぶくろの如く、横に穴おほり、灯心のふときお一筋油に漬し、中に入て火お点せば、よくともる、もし灯心多く火のつよければ、雪解て火ともらぬなり、