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万宝鄙事記
六占天気
雪 雪ふりてきえず、これお名づけて友お俟と雲、必再雪ふる、 雪ふりて久しくきえず、雪の後雨なきは、来年霖雨ふる、 冬雪おほく降は豊年のしるしなり、冬数雪ふりて寒気烈ければ、来年虫すくなし、 冬雪なければ、来年五穀実らずして民にわざはひ多し、 冬雪尺に満るは、来年大きにゆたかなり、春雪は用なし、 冬雪なきは、麦実のらず、