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千載和歌集
二春
後朱雀院の御時、うへのおのこども、ひんがし山の花見侍けるに、雨のふりにければ、白川殿にとまりて、おの〳〵歌よみ侍けるによみ侍ける、   大納言長家
春雨に散花みればかきくらしみぞれし空の心ちこそすれ