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日本釈名
上天象
東風(こち) こは氷也、ちはちらすなり、春のはじめにこほりお吹ちらす風也、とくるおちると雲、又とくの反字はつ也、つとちと通ず、こほりとくなり、日方かた 東風の久しくふくお雲、東の方より吹也、南風(はえ) 南風はあたヽかにして蒸(むす)気也、故によろづのさかな飯など、はやくすえると雲意、西北風(あなじ) 雨なし也、めお略す、あなしふけば、雨ふらざる物也、