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倭訓栞
前編九古
こがらし 木嵐の義なるべし、木枯にはあらじ、嵐おからしとよむは音便也、五十嵐おいがらしとよむも同じ、字書に風過木上曰〓とみゆ、風も同じ、凩は倭の俗字也、歌に冬によめり、又秋にもよめる事は、野宮歌合の順の判に、六帖の歌お引て証せり、