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倭訓栞
前編二十三乃
のわきのかぜ 和名抄に暴風およめり、野お吹分るの義也、〓颻おも訓ぜり、野わきだつともいへり、八月比にある事也、山おろしにむかへて看べし、されば礼月令に、仲秋疾風至といひ、孟冬行夏令、則国多暴風と見えたれば、疾風お訓ずべしといへり、