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筆のすさび

一雷臍お取るといふ事 雷の臍おとるといひて、小児などお警むるは、雷震のときは、俯伏するものは死せず、仰僕する者は、かならず死するによりてなり、失火の烟たちこめて、息おつぎがたき時は、土お舐れといふも、同じおしへなり、