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東雅
一天文
電いなびかり いなとはいかの転語にて、これも畏るべきの事なり、ひかりは光なり、又いなづるひともいふ、つるひとは出火づるなり、又いなづまともいふは、もとこれ農家炎旱の日に、雷雨お得て、稲の胎まむ事お、おもひ望むより出し語なりといふ、稲妻としるせり、