[p.0319]
鳩嶺雑事記
応安三年十月八日、戌刻より赤色の気、北に当て天に見て、夜半に及ぶまで有之、其体焼亡お見が如し、諸人希異の思お成了、先年嵯峨にて見えたり、 十一月六日夜、子丑寅刻に、赤気北の天に現ず、深赤色先々超過、諸人目お驚す、白色黒色等の大小の筋、赤色の上に南北え光明の如く現ず、希代の形色也、 四年九月、雨夜赤気又天に見ゆ、