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徒然草

双六の上手といひし人に、其てだてお問侍りしかば、かたんとうつべからず、負じとうつべきなり、いづれの手かとくまけぬべきと案じて、其手おつかはずして、一めなりとも遅くまくべき手につくべしといふ、