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好色一代男

因果の関守
暮れての物憂さ、明けての淋しさ、塵紙にて細工に双六の盤お拵へ(○○○○○○○○○○○○○○)、二六、五三と乞目お打つ中にも、そこお切れといふ、切るの字心に懸けるも可笑し、戸口おしめて出さぬといふは、なほ嫌ふ事あり、